小児科・アレルギー科
医療法人啓恵会 花水こどもクリニック
宮城県仙台市太白区泉崎1-32-15

TEL: 022-743-2525

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医院名
花水こどもクリニック
院長
花水 啓
住所
〒982-0031
宮城県仙台市太白区泉崎1-32-15

診療科目
小児科・アレルギー科
電話番号
022-743-2525
022-797-3888(緊急)

外来感染性疾患情報

外来疾患情報(2022年12月)

学校の休校や不要不急の外出の自粛から運動量が減ったため便秘症に悩む患者さん(小・中学生)が増えています。
睡眠、食事などの日常生活のサイクルを守り、適度な運動(30分程度)に心がけてください。
喘息性気管支炎、扁桃腺炎(溶連菌、アデノウイルス感染症)、感染性胃腸炎が散発しています(下記参照)

呼吸器感染症(2022年12月)

ライノウイルス、パラインフルエンザウイルスなどの下気道炎(気管支炎、肺炎など)となるウイルス感染症が流行しています。インフルエンザウイルス感染症は散発的に発症しています。RSウイルス感染症は以前は乳幼児で重症化する可能性が高いので入院することも多かったのですが、近年、早期診断が可能となったことにより低年齢だから重症という事はないということが分かってきました。むしろ発熱もない軽症例も多く、現在では早めの受診による早期発見により重症化する前に外来治療可能な疾患と考えられます。呼吸器感染症の合併症として中耳炎、副鼻腔炎があります。耳痛などを訴えられずに発熱のみの症状も多いので耳鏡での検査が必須であり、必要時にティンパノグラムの検査も行い鼓膜の可動性を検査しています。慢性的な鼻閉、咳が続く副鼻腔炎に関しては必要時レントゲン検査を行います。

感染性胃腸炎(2022年12月)

感染性胃腸炎は、嘔吐を伴う患者さんが増えています。症状としてはやや嘔吐症状が強いです。
最近、年長児でのロタウイルス感染症が散見されます。
また腹痛、発熱などを伴う細菌性腸炎(エルシニア、カンピロバクター)の患者さんも見られます。
多くの患者さんは、経口補水療法と食事療法により症状の改善が望めます。
胃腸炎は、原因検査よりも治療と感染を広げないための手洗いなどの感染予防と吐物、排泄物などの処理方法の徹底が肝要なので受診されたときにお尋ねください。
原則的には原因検査を行っていませんが、食品を扱う職業の方や医療施設特に老健施設関係などの方で希望される方はご相談ください。

溶連菌感染症(2022年12月)

寒くなる頃から春にかけて多くみられ、38度代の発熱と咽頭痛の症状を示します。扁桃腺に存在する溶連菌を治療するための抗生物質がその菌に到達しにくいなどの特徴があり、長期に抗生物質内服にも関わらず、再感染が多い厄介な病気です。
また発熱がなく、発疹のみで発症する場合や嘔吐などの消化器症状を呈する場合などもありますし、溶連菌感染症が扁桃腺ではなく皮膚や外傷の感染により発症する場合もありますので、ご注意ください。

アデノウイルス感染症(2022年12月)

溶連菌感染症と同じように扁桃腺炎で発症する場合が多いです。発熱が39度から40度と更に高熱でありますが、咽頭痛があまりないという特徴があります。
高熱により今の時期はインフルエンザを心配される方が多いですが、結局アデノウイル感染症と診断される場合も多いです。

水痘(水ぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)(2022年12月)

水痘は、ワクチン2回接種が定期化されたにも関わらず発症者が散見されます。
水疱の出現数が少ない患者さんが多く、注意深い診察が必要です。
近年、水疱からの直接的なウイルス検査を行うことが可能となり診断の正確性が上がっています。
また水痘感染後にしばらく経過してから発症する帯状疱疹の小児の患者さんも以前より多く、ストレス・疲労などによる免疫力の低下など心配しています。治療法はありますが、やはりワクチン接種が一番重要です。
流行性耳下腺炎は、散見される程度ですが、反復性耳下腺炎というウイルス性でない(つまり感染性ではない)場合もありますので診察を受けてください。
この疾患も予防接種が肝要です。

その他(2022年2月)

令和1月5日よりオミクロン株による新型コロナウイルス感染症の第6波が始まりました。現在は第8波です。伝搬しやすい反面、上気道炎症状が主でありデルタ株のように肺炎などの下気道炎が少なく軽症のようです。熱性けいれんや嘔吐などの消化器症状の強い症例が重症化しやすいです。熱性けいれんの既往がある方は、ダイアップ座薬を用いたけいれん予防を行ってください。感染した場合(みなし陽性を含む)や濃厚接触の場合に一定期間の隔離(5日から7日)が必要なので社会生活の制限は必須であります。これまで以上に感染予防を徹底すると共に宮城県内でも無症状で感染を心配される方やワクチン未接種者、12歳未満の方へ無料でPCR検査、抗原検査が開始されています無料のPCR検査を実施するのは、木下グループPCR検査センター(JR仙台駅東口、仙台市役所内、石巻市役所内、JR古川駅ふるさとプラザ内)と、県内17カ所のウエルシア薬局です。木下クループは予約が必要です。ウエルシア薬局は予約は必要としません。感染者の低年齢化が懸念されています。予防接種可能年齢の場合は接種を推奨します。生後5か月以上の方は接種可能です。発熱などの症状があり感染を疑う場合で当クリニックでの診察希望の場合は事前にお電話下さい。発熱外来時間帯で診療を行います。繋がらない場合は緊急電話番号の方へお電話下さい。(検査は可能な限り診察前に行います)。申し訳ありませんが、診療人数が多人数の場合は予約を停止させて頂きますので、ご容赦ください。

アレルギー疾患(2022年12月)

スギ花粉の飛散が始まりました。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が強くなる前に受診ください。
発症早期、発症前からの治療がより有効です。
スギ花粉症症状が繰り返されている方やハウスダストによる通年性鼻炎症状が強い方は、舌下免疫療法を推奨します。ダニアレルギーの方にも対応しています(別項)。舌下免疫療法(スギ)の開始は9月から12月までを推奨します。ダニによるものは通年で対応していますのでご相談ください。
呼吸器感染を端緒として喘息症状を起こしている患者さんが多いです。発作状態は軽症ですが発作症状改善薬(レリーバー)を常に所持し、必要に応じて使用して下さい。
アレルギー性鼻炎、結膜炎の患者さんもおられます。二次的に副鼻腔炎になられる方も多いです。
じんましんの患者さんも増えています。治療は必要ですが、アレルギー検査は必要でない場合が多いのでご相談下さい。
冬でも汗疹からアトピー性皮膚炎が悪化したり伝染性膿痂疹(とびひ)になっている患者さんが多く見られます。これからは乾燥期に入りますのでスキンケアが大切な季節です。アトピー性皮膚炎治療用軟膏の改良と選択肢が増えています。副反応の少なく、有効性の高い軟膏がありますので、外来でご相談下さい。
食物アレルギーに関しては、診療のご案内を参照ください。