夏の間もエアコン使用から喘息発作の患者さんが多数おられましたが、9月後半からは、アレルギー性鼻炎、結膜炎を伴う、明らかな全症状を来たして来院される患者さんが増えております。
発症早期、発症前からの治療がより有効です。
スギ花粉症症状が繰り返されている方やハウスダストによる通年性鼻炎症状が強い方は、舌下免疫療法を推奨します。ダニアレルギーの方にも対応しています(別項)。舌下免疫療法(スギ)の開始は9月から12月までを推奨します。ダニによるものは通年で対応していますのでご相談ください。
呼吸器感染を端緒として喘息症状を起こしている患者さんが多いです。発作状態は軽症ですが発作症状改善薬(レリーバー)を常に所持し、必要に応じて使用して下さい。
アレルギー性鼻炎、結膜炎の患者さんもおられます。二次的に副鼻腔炎になられる方も多いです。
じんましんの患者さんも増えています。治療は必要ですが、アレルギー検査は必要でない場合が多いのでご相談下さい。
これからは乾燥期に入りますのでスキンケアが大切な季節です。アトピー性皮膚炎治療用軟膏の改良と選択肢が増えてコントロールしやすく副反応の少ない、有効性の高い軟膏(非ステロイド軟こう)が開発されてきているので、外来でご相談下さい。
食物アレルギーに関しては、皮膚テスト、経口負荷試験を行い食べられる診療を行っています。蛋白依存性消化管アレルギー、花粉ー食物アレルギー、じんましんなどの診療も行っています。エピペン処方も致します。